2010年6月19日土曜日

取り返しがつかないことに・・・。浜名湖の事故!

 今朝の新聞で,昨日のボートの転覆事故で,重体だった生徒が亡くなったことを知った。取り返しがつかないことになった。昨日も書いたが,とんでもない「判断ミス」をしたことに私たち教員は,猛省をしなければならない。

 ただ,本当に今回の「判断」は,疑問が残る。この生徒は,この「判断ミス」によって,命を奪われた。海と陸では,全く違う。にもかかわらず,陸上で行う行事と同じ判断をしてしまったのではないか。私たちは,観光船に乗るときでさえ,万が一のことを考え,指導する。今までにも,修学旅行で「隅田川の観光船」や「箱根(芦ノ湖)の観光船」に乗ったときもそうだった。下見でしっかり確認し,どういう場合に中止になるのかとか,万が一の時はどうするのかを綿密に確認してくる。当然,船から落ちたときも確認してくる。
 今回のボートでは,緊急時の対応を教職員は確認していたのだろうか。船が動けなくなったとき,どうすうのか。波が高いときにどうするのか。私は,以前,漁村体験では,生徒が行う体験をすべて体験し,万が一船から落ちたときのことも実際に体験している。当然,海上で気分が悪くなった場合のことも対策を考えていた。こういう事を確認して,安全策を確認して行事を実施した。漁村の人たちも十分安全を考えているが,やはり「プロ」で慣れもあって,「これくらい」という思いがあるかも知れない。だからこそ,生徒の目線で考えるのである。また,泳ぎが苦手な子がいると考えて行事の方法も考えるのである。

 いずれにしても,今回は,学校や教育委員会の責任はとても重い。生徒の命を守る教職員として,何を一番に考えているか。そんなことを今更言わなければならないほど,今の学校は,鈍感になっているんだろうか。私は,決してそうじゃなく,教員一人ひとりが自分の「考え」をしっかり持つことが必要なのに,すべてをマニュアル化し,そのマニュアル通りに動くような組織になってきてはいないだろうか。そこに,本来人間が持っている危険回避の感覚が麻痺し始めているような気がする。
 今回のようにマニュアル通りでないことに対応できない組織に危機感を持つのである。私たちが若い頃,いろんな知識を持った人がたくさんいた。当然,山の知識も海の知識も・・・。なぜ,そういう人が減ってしまったのか。教育とは,いったい何を教えるのか。学習だけで良いのか。人を教えるには,それだけの知識も当然だが,人間としての強い意志もいるんだろう。
 今回,校長の判断ミスは責められる。それにも増して,私は,誰も校長に「やめた方が良いですよ!」と言えなかったことが信じられない。何度も校長に意見を言ったことがある私としては,許せない気持ちである。

2010年6月18日金曜日

「判断」は誰が・・・。浜名湖の水難事故!

 先ほど,ニュースで「愛知県豊橋市立章南中学校」の生徒が水難事故にあったという。まだ,詳しくはわかっていないが,1人が重体という。手こぎボートが転覆し,投げ出されたらしい。また,この時,強風注意報が出ていたという。ニュースを見る限り,波の様子から危険を感じる。誰でも感じる状態に見えるし,救助された生徒も「波が高く,ゆれて恐かった」と証言している。

 さて,私たちは,子どもの安全のため,いろんな情報を集め,まずは判断し,そして引率の責任者が最終判断をする。今回の判断は,どうだったのか・・・。特に,校外での活動は,より慎重に判断するのは言うまでもない。特に,水の上だとすれば,安全を考えるのは当然だ。
 ニュースを見る限り,今回の「判断」は,間違っていたと言わざるを得ない。その責任は重い。教育委員会は,この事故を重く考え,当然,安全最優先の判断をすべきだ。

 ちょっと気になったのは,実施するかしないかは専門家の判断とこの学校の教頭がコメントしていたが,本当にあの波を見て,教師は,誰も「疑問」を感じなかったのだろうか。もし,私なら,「やめましょう」と言ったと思う。私たち教員は,直接子どもの安全を第一に考え,それが例え専門家としても,意見する事はできるだろう。
 以前,私たちが引率した「修学旅行」で,「海での活動」があったが,当日は,雨が降って見通しが悪い状態であった。地元の人は,何とかできるでしょうという判断だったが,私は,「中止」を決断した。子ども達は,やりたかったようだが,安全を第一に考えての判断だと思っている。
 結果論だが,その後,大雨となり,とても活動できるような天候ではなかった。本当に「中止」にしてよかった。まさに,私たちは,子どもの命を預かっている。校外での活動では,「もし,こうなったら・・・」「こういう準備があるから大丈夫だ」とか「これは,危険だ」というような意識が絶対に必要なんだ。
 また,雨にもかかわらずハイキングを実行したこともある。それには,まずは,雨の中を教師数人で歩いて安全を確認し,天気予報も確認し,今後どうなるかを判断し,予報が間違った場合を考えて行動した。この地域は,雨が降ったとき道がどういう状態になるのかも確認した。当然,安全に関わることは1つも起きなかった。子ども達は,雨の中のハイキングをいまだに思い出にしている。

 これも,ある意味経験かも知れない。どういうわけか,私は,こういう場面の経験が多い。だから,自信を持って判断できると思っている。そういう教員が減ってはいないか。若い世代の教員は,身近にある「危険」を察知できる力が弱くなってきているような気がする。また,校長・教頭も,安全の判断と言うより,「何かあったらいけない」という判断しかしなくなってはいないだろうか。本当の意味での「安全の判断」を鈍らせてはいないか。今一度,この事故を教訓に「安全」の意識を再確認したい。

 何とか,この重体の生徒には何とか回復してほしいと願う。