2010年2月13日土曜日

スノボー選手の問題(冬季オリンピック)

 冬季オリンピックが始まった。ここで,1人のスノーボードハーフパイプ代表選手の服装や態度の問題が出てきた。私は,今の時代を象徴しているなという思いである。

 まずは,指導者の問題。勝てばよいと言う姿勢。だから,今回も選手に選んだ。ただ,この選手は,普段からこういう態度だったと思われる。それを承知で選んでおいて,指摘を受けて始めて事の重大さに気付いたかのように,参加を辞めさせようとしたと言う。とんでもない話で,ずっと同行していた指導者もこの問題の責任がある。代表に選んだ責任はもっと重い。組織の欠点がもろに出た。本人を責める前に自分達組織の非を認めるべきだろう。また,所属している大学は,謝罪の意を表したという。まあ,遅きに失したと言える。同じようなことが,最近相撲界であった引退騒動ではないだろうか。。

 また,違和感を持った人たちも,最近の若者について,「個性・個性」と叫びながら,いざ,こういう時に文句を言ってはいないだろうか。今回の事は,個性じゃないんだ。もし,そうなら,日頃から,もっと,教育現場にこういう声を届けてもらいたい。だって,中高校生の服装,今回の彼の服装は,まさにそういう服装だ。学校が指導をしようとすると「個性」だと,受け付けない保護者もいる。
 だから,違和感を持った人たちは,日頃から問題意識を表に出してもらいたい。それが,学校現場に力を与える。私たちは,服装の乱れを正そうと懸命である。しかし,そのバックアップは,ほとんどない。今回のように,公式な場面でも,あのような格好や態度がとれてしまうと言う若者が育っているという現実を直視すべきだろう。だから,起こるべくして起きたと言えよう。
 若者に物言える大人が減ったと言うことだろう。直接言うのが嫌な指導者,そして,組織の幹部。これは,今回の騒動の関係者だけのことではない。私たちの世界でも,保護者に「間違っている」と言える組織の幹部は残念ながら少ない。現場の教師が懸命になっているにも関わらず・・・。関わりたくないと思っているんだろう。まさに,今回と同じである。

 「代表だから,きちんとしなさい」ではないんだと私は思う。自分の置かれている立場,そして場所,こういう場面では,どうすべきかが大事で,それを教えるのが大人の役割だ。今回の選手だけの問題ではなく,日本人,そして,すべての若者に言えることではないだろうか。これを気に,昔から持っていた日本人の良さを再確認したい。「躾」が,尊ばれた時代は,終わってはいないことを・・・。

 最後に,この選手をテレビで見て,なぜか「かわいそうだな」と思った。なぜだろう。そう感じた人もいるんじゃないだろうか。こんなふうに育てられてしまった彼を責める気にはならなかった。この歳になるまで,自分の行動が,どんなに迷惑をかけるのかを知らずに育ったんだな。
 ただ,昔でも少ないかも知れないが,自分なりのポリシーを持ったの人はいた。だから,あえて代表にはならかった。だって,ポリシーをしっかり持っていたから・・・。もし,彼がポリシーを持った人なら,潔く,代表を辞退すべきだった。そうも思う。オリンピックは,日本代表として,いろんな制約がある。当然,日本を代表している以上,そういう目で見られる。そこを理解して代表になるべきだったかも・・・。

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