2009年11月11日水曜日

教育とは!本当に特異な事件か!

 イギリス人女性に関する事件で日本人男性が逮捕された。しかも,その状況が,異常とも言える。こういう人物がどうして育ってしまったのか。報道によれば,子どもの頃は,ごく普通だと言う。

 私たち,学校に勤める者として,「教育」とは,何だろうと思うことがある。これは,私自身,学校教育の限界を感じているからだと思う。私は,中学校勤務だが,入学式から,教室内を動き回る子ども,弱い立場の子に意地悪をする子。30年前とは,全く違うと感じることも多くなった。
 まして,保護者の学校への思いも変わってきた。自分たちの生活が一番で,子どもの事などかまっていられない。いつの頃からか,競争社会に入り,物を安く売る事が求められ,効率優先のために,命を削って働かなければならない大人。子どものことなど次の次。「子育ては学校」という感覚が当然になり,「躾」というのは,ある意味「死語」と言っても言いすぎでない家庭が増えてきた。

 また,これも競争の一つといえるが,勉強第一で,学校から帰れば,昔の中学生なら寝ていた時間をはるかに超えて,塾に通わせている。そんな中から,子ども達本来の姿とは違った人格の形成をし始めてはいないだろうか。

 今回の事件で,勝手な想像をすれば,本人にかかっていた「ストレス」は,かなりのものではなかったか。それに気付くことなく周りが感じ取れなかったのではないか。みんながそうなんだと言っても,十人十色である。心まで病んでしまう社会は,もう終わりにしたい。確かに特異な事件ではある。しかし,ここのところ,特異な事件が多い。と言うことは,「特異」ではなくなりつつあることを,私たちは,考える時期に来ていると思う。対応は,考えれば出てくるんじゃないだろうか。こういう問題に,真剣に取り組む体制を作るのは,今しかない。今考えないと,加害者になる若者が増え,それと共に被害増えてしまう。
 私は,今の中学生を見ていて,今回の事件を「特異な事件」と言い切れない。みんなと一緒はなくて良いんだよ。自分で正しいと思うことを一生懸命やることが大事だよ。勉強の出来で,人は判断されないし,しちゃダメなんだよ。そして,自分以外の人が自分とは違うことも理解しよう。

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