Jリーグの川崎が表彰式で考えられない行動をし,各方面から批難を受けている。私は,この行動を見て,「やはり・・・」という思いがした。それは,中学校に勤めていて,運動の得意な子達が,「その事だけをやればいい」という考えに変わってしまってきている。
中には,立派な指導者の下,マナーを学んでいる子もいる。しかし,多くが,学校生活すらいい加減にし,運動だけやればいいと言う態度で,将来は,「○○から,特待で入れるから」と全く授業に身が入っていない。確かに,素晴らしい運動能力を持っている。でも,それだけで良いのだろうかと常々感じていた。今回のことは,川崎だけに限らず,常識を学んでこなかった若者の悲劇だろう。教えればできる子達ばかりだったはずだ。指導者の力量や考え方は,やはり,「人を育てていく」というごく当たり前の思いが必要なんだと思う。
以前,野球だったが,推薦が決まり,どうしても勉強に熱が入らなかった生徒に,その高校の監督がわざわざ中学校まで来て,強い口調で指導をした。彼は,人が変わったように頑張った。私は,これぞ,高校野球の監督だと思った。もう引退されているが,この監督さんを通じて,多くの生徒がお世話になった。もう大分前の話だが,携帯電話の所持禁止も徹底していた。彼らの生徒指導もしっかりやていたんだと思う。こういう監督が減ったんだろうか。
また,中学校の部活動の監督でも,まずは,技能より,躾を公言していた人がいた。全国大会にも連れて行く指導者だった。まずは,挨拶や態度,ここからスタートしていた。他校の生徒が練習試合に来ても,態度が悪いと激怒するような熱血漢だった。
しかし,最近,ちょっとしたことで,保護者からのクレームが増え,厳しく指導することに反感を感じる生徒や保護者が増え,「人としての成長」が,ないがしろになってきているのを感じる。だから,今回のような事が,起きることは,もう何年も前から予想できた。
私たち大人は,もっと,子ども達の将来を考えた指導をすべきだろう。学校も,私が教員になったときと比べると,明らかに,勉強にシフトしている。保護者は,勉強が一番としか考えない人が増えた。
以前は,もっと,子ども達とのふれ合いや,保護者会での会話が勉強以外だった。今回の若者の件で,反省すべきは,彼らを育てた私たち教員や部活動・クラブの指導者,そして,保護者ではないだろうか。
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