中学2年生の男子生徒が砂場で「砂風呂遊び」と称される遊びを行い、重体となる事故が起きた。この事故を聞いて思うことは,年々「限度を知らない子ども達」が増えていることである。
「もうやめて」という声に全く耳をかさない子どももいる。本当に限界だということを声や表情で読み取ることができない。中には,わざと,そうする子もいるが,ごくごく普通の子でも,こういう場面に出くわし,注意することが増えた。
小さい頃の,体験不足かも知れない。痛い,苦しいという経験をさほどせずに中学生になる。また,テレビなどでは,大人が限度を超えたようにも見える暴力が報道され,中には,お笑いにしてしまう風潮もある。そんな中で育ってきた子ども達に,「これ以上はダメだ」という気持ちをもてない子がいる。
今,日本では,将来に向けて夢が持てないといわれている。その将来を築くはずの子ども達が,健やかな成長をしなくなってきている。ゆゆしき問題だが,多くの大人が逃げている。まずは,親。何でも人のせいにする親が増えた。そして,教師,保護者のご機嫌をうかがうような行動をしなければならない。いわゆるモンスターペアレント対応も,結局は,担任一人で抱え込まなくてはいけない。
学校という事で考えても,校長を中心とした一致団結していない学校では,事なかれ主義になってしまい,教師集団は,力を発揮できないばかりか,疑心暗鬼になる。
日本は,子どもの教育に真剣に取り組まなければ,将来,大変なことになる。それは,子ども達と毎日接している私たち教師が痛感している事なのである。今回の事故も,この中の1人でも,「やめよう」と言える子がいたら,起きるはずもない事故だった。「やりすぎだぞ」と言える子ども達を一人でも多く育てていかなければならない。勇気を持って,言える子ども達が「言えない」雰囲気の中で生きている現代。それを可能にするのは,私たち大人しかいない。
もうこれ以上,悲しい事故が起きないためにも,子ども達の事を真剣に考え,間違った親には,間違っていると言える大人になろう。
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