北京五輪も今日で最終日。多くの場面で心動かされる場面があり,何かに一生懸命取り組む人間の素晴らしさを感じた。多くの場合,小さい頃から始め,オリンピックの場でそれを完成させようとしているように思う。
しかし,今,学校教育の場で,スポーツに対して,今,私たちがオリンピックで活躍するような選手が出てくるような組織になっているかと言えば,とてもそうだとは言えない。
例えば,中学・高校では,部活動だが,どれだけの指導者がいるのか。指導者と言えなくても,そのスポーツを知っている人が顧問になっているのか。私は,今までにも,新規採用された人に,全くやったこともない運動部を任せると言うことは当たり前のように行われている。試合後に「審判をお願いします」と言われ,「ルールもよくしらないので・・・」と断る場面もみている。
また,3年間頑張って指導してきて,試合と教育委員会の研修が重なったとき,ある校長は,試合に行けと良い,ある校長は,研修に欠席するなんて何事だと言う。全く,校長によっても理解に違いがある。ましてや,教育委員会主催の大会が研修日と重なる。調べればすぐわかるのに・・・・。
「日本選手が上位に入らないと,何やってるんだ!」と思う人がいるかも知れない。私は,決してそう思わない。今の日本の教育の中で,「オリンピックに出られた」と言うことの素晴らしさを感じる。
また,教員の中に,休みなく部活動の指導を熱心にやっている人たちがいる。盆と正月くらいが休みの人もいる。しかし,これは,あくまで,学校教育の中にはっきりと位置づけがされているような文章はあっても現実とは違う。でも,そこで,ケガやトラブルが起きれば,責任の追及にあう。授業後に,会議があれば,顧問不在となるため,練習はできない。こんな現実の中で,奮闘している事は,なかなか知られていない。学校が部活動をやるのが当然で,やらない学校は熱心でない学校と決めつける保護者も多い。
私は,以前,学校に部活動がないスポーツをしている子のために,臨時の顧問として,全国大会に何度も付き添ったことがある。スポーツクラブのコーチから,「ありがとうございます。学校によっては,出場の印鑑さえ押してくれない学校もあるんです」と言われた。こういう人たちに,支えられて,スポーツをやっている子達もいる。
勝った負けたで,今,日本は,一喜一憂しているが,子ども達のスポーツについて,本当に,どういう方向に持って行くのかを真剣に考えてもらいたい。
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