新聞で,部活動をやることを目的とした「越境通学」の問題が報道された。個々の問題はわからないが,学校としてできることも限られていると思う。
さて,最近は,学校規模が小さくなり,特に運動部の閉鎖が相次いでいる。生徒数に応じて職員数が決められているため,当然,物理的に難しい。また,運動部は,一歩間違えば命にも関わる事故が起きる危険もはらんでいるため,顧問は,常に練習に付き添わなければならない。授業後に,部活動が終われば,次の日の準備がある。この時期は,進路指導の事務で,そうとうの時間が費やされる。体力的に余裕のある若い教師は,少子化の影響で新規採用のが減り,年配者の割合が大きくなった。したがって,部活動によっては,複数の学校で合同チームで試合に出場したり,練習をしている学校もある。
一時期,部活動を社会体育へ移行させようと考えた時期もあった。地域やスポーツクラブに担ってもらう事も考えたようだ。しかし,安全の問題や,会場。そして費用の問題もあった。結果として,やりたい部活動が自分の学区にないということが多く出てきてしまった。
毎年,入学説明会でも,部活動の廃部撤回や新設の要望が強い。しかし,現実の問題として,数を増やせるだけの余裕がない。また,部活動は,教師の善意に近い形で運用されている現状では,難しい。今の状況の中で,少し前進させるなら,部活動の顧問には,時間の補償や問題発生時の教育委員会としてのバックアップが必要な気がする。
以前,夏期休業中に研修がある先生の代わりに監督としてある部活の試合に行ったが,ルールもよくわからない私は,子ども達に聞きながらやった。負けてしまって責任を感じた。その後,「審判お願いします」と言われ,素人が顧問を引き受けては大変なことを知った。ただ,こういう研修を計画するのも教育委員会,大会の主催や後援も教育委員会。どちらが優先するかと言えば,研修?かな。子ども達が3年間頑張ってきた成果を出す舞台に顧問がいない。何か変。部活動に対する教育委員会の考え方は,この事でわかるような気がする。
過去には,子ども達が試合会場に行ったが,顧問がいなくて不戦敗になったという中学校も出てしまった。また,学校行事(野外学習・修学旅行など)が試合と重なり,泣く泣く参加しなかった生徒もいる。この時,親が行事を欠席させて,試合には参加させるという手段をとったら,どう思うのだろうか。
私も公式試合と研修と試合が重なりその場にいけなくなり,子ども達は,私のラケットを持って試合に臨んだ。試合に行きたいという私に「研修に行くのが当然」と言われた。しかし,ある校長は,研修の欠席を認めた。こんな校長に仕えたいものだ。だって,子ども達が一番じゃないのかな。研修の内容も関係するだろうが,そうなら,教育委員会主催の研修を部活動の試合と重ねないことだ。
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